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「十二の小さな仲間たち―身近な虫の生活誌」

十二の小さな仲間たち―身近な虫の生活誌 (1978年)
 ミツバチのダンスで有名なフリッシュの書いた身近な虫の生活誌である。扱われているのは、イエバエ・カ・ノミ・ナンカインムシ・シラミ・イガ、いやな奴ばかりだ・・・、ゴキブリ・アブラムシ・アリ・シミ・クモ・ダニである。やはり古い本ということもあり、「種の保存」という説明が何度かあった。

 感心した話

ノミの跳躍器

 ノミの跳躍は筋肉だけによるのではない。跳躍器の内部の特定の場所に一種のタンパク質(レシリン)の帯が仕込まれている。この物質の弾性は最良のゴムをはるかにしのいでいる。ノミが跳ぼうとするとき、筋の働きでこの帯をひき伸ばし、跳躍にあたってはパチンコ式に張力がゆるめられる。これによって跳躍筋は強く助成され、跳躍の速さも、距離も明らかに増大する。


ゴキブリの命名

 ゴキブリは好かれることはけっしてない。そのことは、各国のそれぞれのお国ぶりによる呼名をみてもわかる。南ドイツの多くの地方では≪プロシアの≫というし、北ドイツでは≪シュワーベンの≫、西ドイツでは≪フランスの≫、東ドイツでは≪ロシアの≫と呼び、一方ロシアでは≪プロシアの≫と呼ぶ。あらゆる地方で、ゴキブリの出現・侵入の責を愛すべき隣人になすりつけているように思われる。


アブラムシの砂糖生産

 次に述べる事柄を理解するためには、まず糖分だけでは動物の体は形成されえないということを知る必要がある。タンパク質が必要なのである。タンパク質の化学成分であるアミノ酸は、篩管(ふるいかんと読む、今では師管と言っていますね)の液の中に含まれている。しかしそれは、糖分に比べればほんの小量である。したがって、彼らが急速に発育するのに必要なだけのタンパク質を得るためには、アブラムシは篩管の液を大量にとらねばならず、それを達成するためには胃袋には消費をはるかに上まわる大量の糖分を送り込まねばならないことになる。そこでアブラムシは、糖分の過剰分はそのまま排泄するのである。

 これ、すごいわ。感動した。アリとアブラムシのこの関係は知っていたけど、そもそも何故アブラムシはおしりから液を出すのかってのは、確かに疑問だよね。進化学の勉強初めてから何本指かに入る大発見!!でした。

 ダニは8本足でクモの仲間なのか、昔読んだかもしれないが忘れていた。というか意識してなかった。
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 進化生物学を学ぶアマチュアです。本業は数学教師です。ほとんど自己満足の日記と化してますが、コメントどんどん下さい。質問・議論・アドバイスも歓迎です。

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