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「動物たちの戦略 現代動物行動学入門」

動物たちの戦略―現代動物行動学入門
日高先生3連発

 ソロモンの指環にも、「イヌは10分でも散歩に連れてってもらえるなら書斎の前で何時間でも待つ。」って文章があってジンときたけど下のも・・・・。

 イヌは飼い主の動静にとても敏感である。
 飼い主一家が全員で2~3日旅行に出かけるとする。イヌは一家の人々がなにやら忙しく旅支度をしているのをじっと見ている。どうも様子が変だ。イヌは不安になる。そのうちに、飼い主はドッグフードをたくさん置いて、なにやら自分に言う。人間は、「ちょっと家族旅行に行ってくるからおとなしく待っているんだよ。留守中は何々さんに頼んでおいたからね。すぐ帰ってくるから心配なんかすることないよ。」と言っているのだが、イヌにはそんな複雑なことは通じない。
 まもなく一家ははしゃぎながら出かけて行ってしまう。たちまちイヌは不安のどん底にたたきこまれる。ああ、みんなどこかへ行ってしまった。もう帰ってこないんじゃないか、ぼくはいったいどうなるんだ。
 飼い主がどこかへ行かなくても、イヌには不安の種は尽きない。たとえば飼い主に夫婦げんかが絶えない。あるいは子供のことでイライラし、2人とも機嫌が悪いとする。イヌにはこういう状況が耐えられない。小さな子供と同じ事で、いつ自分のこの安住の地が崩壊してしまうかという不安に襲われるのである。
 そうなったら、もう食べ物も食べられない。眠ってもぐっすりとは眠れない。イヌは心身症に陥ってしまう。吐いたり下痢したり、ひどければ胃潰瘍になる。血の混じった便をして、急速に痩せていく。良くものを知っている獣医ならそれを見て、すぐに飼い主にこう聞くだろう。「お宅のご家族にこのごろ何か問題はありませんか」と。

 リアルだ・・・。悲しすぎる。


 利他行動について、包括適応度を使って分かりやすく説明してあり、その例外として

  鳥やその他の多くの動物に見られるヘルパーという現象がある。ヘルパーとはつまりお手伝いさんである。巣を作り、雛を育てている小鳥のつがいを自分は独身なのにせっせと手助けするヘルパーがいる場合がある。ヘルパーはひなに餌を運び、危険が迫ると率先して防衛に当たる。
 包括適応度概念の流行の中では、当然このヘルパーはつがいの血縁者なのであろうと考えられたが、そうではない場合が随分多いのである。だったら、ヘルパーは、縁もゆかりもない他人夫婦を助けて、いったい何の得があるのだろう。

 ドーキンスだと思うが、ヘルパーは子育ての訓練をすることで貴重な体験をしている。そのことが利益となっているって書いてあった。一理あると思う。
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theme : 図書館で借りた本
genre : 本・雑誌

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 進化生物学を学ぶアマチュアです。本業は数学教師です。ほとんど自己満足の日記と化してますが、コメントどんどん下さい。質問・議論・アドバイスも歓迎です。

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