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「生物はなぜ進化するのか」

生物はなぜ進化するのか (サイエンス・マスターズ)生物はなぜ進化するのか (サイエンス・マスターズ)
(1998/04)
ジョージ・C. ウィリアムズ

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 著者のジョージ・ウィリアムズは1966年の"Adaptation and Natural Selection"という世界的に有名な著作により、自然淘汰は遺伝子のレベルで起こることを提唱し、現在のドーキンスらに対して多大な影響を与えた進化生物学の重鎮。"Adaptation and Natural Selection"は邦訳されていならしいが読んでみたい。

 進化論の基本を読み解く啓蒙書。性に関する進化と、老いや病気に関する進化、この2つが面白かった。また、新しい説明のたとえがあった。人間がデザインしたモノにも進化があると。それはそうだと思う。それには、計画されたデザインだけでなく試行錯誤による(人為)選択も働いている。と言うのです。なるほど確かにそうだ。丸い鉛筆よりも六角形の方が使いやすいから、六角形の鉛筆が主流になっているのだ。釣り針だって、いろいろな形を試してあの形に落ち着いたのだろうと言っている。むむむ、なるほど・・。
 そしてこう続く。
 では、(自然)選択のみでどれほどのモノができあがるだろうか。手や眼、免疫システムなど全ての生物のあらゆる仕組みが試行錯誤による選択だけで出来る。と、こう言っている。

 性に関する進化の話では、有性生殖(雄と雌)の起源、精子と卵子はなぜあるのか。なぜ雌雄同体なのか、性比や雄の大きさなど興味深い話題が多く、楽しめた。
 老いや病気に関する進化は、ダーウィン医学などと呼ばれて注目されているらしい。面白い発想だと思うし、必要な視点だと思う。例えば、風邪を引くとくしゃみをするのは、ヒトの側が細菌を外へ排出しようとして起こる現象だが、細菌の側もそれを助長するように進化しているだろうということです。何故ならくしゃみを多く強く起こさせる事によって、自分たちは次の宿主へと移動し、子孫を増やすことが出来るからです。狂犬病の犬が涎をだらすのも似たようなものでしょう。細菌を外へ出すためには、本当はくしゃみを思い切りした方がいい。しかし、周りに人がいる場合は感染を防ぐためにやはりマスクが必要になります。言い換えると、病気への対処は伝統的な医学的解決と、生物学的解決があるということです。これは非常に面白いと思う。
病気はなぜ、あるのか―進化医学による新しい理解病気はなぜ、あるのか―進化医学による新しい理解
(2001/04/15)
ランドルフ・M. ネシージョージ・C. ウィリアムズ

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 これ、読みたいなぁ。
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theme : 自然科学
genre : 学問・文化・芸術

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 進化生物学を学ぶアマチュアです。本業は数学教師です。ほとんど自己満足の日記と化してますが、コメントどんどん下さい。質問・議論・アドバイスも歓迎です。

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