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「眼が語る生物の進化」

眼が語る生物の進化 (岩波科学ライブラリー (37))眼が語る生物の進化 (岩波科学ライブラリー (37))
(1996/03)
宮田 隆

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1 ダーウィンを悩ませた眼
 形態レベルからみた眼の進化について
2 眼の退化とレンズのタンパク質の進化
 分子進化の中立説と自然淘汰説の対立点について
3 クリスタリンは酵素のコピーか酵素そのもの
 レンズのタンパク質がさまざまな酵素を借用して作られたこと、その酵素を見つける上でコンピュータが役に立ったことについて
4 メスより劣るオスの視覚
 最近のデータを使い、視覚に性差があることについて
5 分子でたどる視覚の進化
 いかにして分子から生物の進化を辿ることができるか、そして眼の網膜にある視物質が進化のどの時期に多様化したかについて
6 断続的に多様化したシグナル伝達系の分子
 光を受けたという情報が細胞内に伝達されるシステムの進化について
7 生物の進化にともなってDNAになにが起きたか
 生物の進化と分子の進化のかかわりについて


p48 遺伝子変換:2つの重複遺伝子の一方の遺伝子の塩基配列を他方の遺伝子の配列で置きかえてしまうこと。2つの遺伝子の塩基配列がよく似ていることが条件になる。

p51

X染色体では、常染色体やY染色体に比べて、突然変異が起こる率がずっと低いので、突然変異の多くはオスに由来する。


p52

精子は卵に比べて圧倒的多数の分裂を経て作られる。

 どっかで読んだことあります。

p59

おもしろいことにマーモセットでは、このX染色体上の遺伝視座がコードしているオプシンは個体によって違っている。マーモセットの集団には、543ナノメーター(緑色)、556ナノメーター(黄色)、563ナノメーター(赤色)の光を吸収する、3つの異なるオプシンの遺伝子が存在する。このように、1つの遺伝子座に異なる複数の遺伝子が一定の割合で集団中に存在することを「多型」という。血液型を決める遺伝視座がよく知られている例で、この遺伝子座はA,B,Oの3つのタイプの遺伝子がヒト集団中にあって、多型になっている。
 このサルでは、ヒトの場合と同様に、母親から一本のX染色体をもらい、父親から一本のY染色体をもらい、XYと対合するとオスになる。メスでは、母親由来の一本のX染色体と、父親由来の一本のX染色体が対合して、XXとなっている。まず、オスのマーモセットの色覚から考えてみよう。1つの個体をみると、423ナノメーターの青色オプシンと、それより長波長の緑色、黄色、赤色のオプシンのいずれかの二色の色覚を持っている。ただし、長波長側のオプシンは個体ごとに違っており、ある個体では青色と赤色、別の個体では青色と緑色、あるいは青色と黄色、というぐあいに、個体によってみている色が違う。
 面白いのはメスの場合である。<略>
 このように、マーモセットではオスは常に二色の色覚だが、メスでは個体によっては三色の色覚を持つことになる。

 この話は確かに面白い。ヒトにも赤色オプシンには多型があるらしい。昔イギリス人だったかアメリカ人だったか白人だったか忘れたけど、夕焼けを見てピンク色だと言うって聞いたことがあるんだよね。それって文化の問題が大きいのかと思っていたけど、オプシンの違いもあるのだろうね。

p82

一般にタンパク質の立体的な形はしばしばアミノ酸の配列より保存度がよい。



p107

単細胞生物から多細胞生物へと進化する過程で、一つ一つの細胞の独立性が失われ、特殊な機能を持ったさまざまな種類の細胞が現れる。こうした多様な細胞を一つの有機体として統合するには、どうしても細胞年のコミュニケーションが必要になる。細胞間の情報伝達手段として、現在の多細胞生物にみられるシグナル伝達系が発達し、多様化していった理由がそこにあるのであろう。

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theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

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 進化生物学を学ぶアマチュアです。本業は数学教師です。ほとんど自己満足の日記と化してますが、コメントどんどん下さい。質問・議論・アドバイスも歓迎です。

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