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「生命科学者になるための10か条」

生命科学者になるための10か条 (ひつじ科学ブックス)生命科学者になるための10か条 (ひつじ科学ブックス)
(1998/07)
柳田 充弘

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第1条 自分なりの質問をしよう
第2条 論文を読み分けよう
第3条 助言と協力を得て実験をしよう
第4条 実験データを人に見せよう
第5条 議論に参加しよう
第6条 旅をしよう
第7条 研究テーマを見つけよう
第8条 論文を書こう
第9条 学友をつくろう
第10条 学位を取ろう

 心得として大学生以上が読むのもいいが、大学で研究をするとはどういうことか、研究室の雰囲気はどんなものなのか、というのが臨場感あふれて伝わってくるので、進路に悩む高校生にお勧めしたい。

第7条 研究テーマを見つけよう
 自分が取り組んでいる研究テーマのルーツを知ろうという文脈の中で

 日本の大学や研究所の歴史は浅く、遡るとすぐに終わってしまいます。京都大学は今年で創立100周年ということですが、キンさん、ギンさんのような高齢の方たちの人生より短いのですから、京都大学の歴史は非常に短いともいえます。
 中略
東大や京大のような日本としてはふるい大学でも、何代の教授がいたかを数えると、ほんの4,5人も遡れば初代教授に辿り着ける場合が多いのです。あなたの先生の先生、その先生の先生が誰で、その人はどんな人であったかを聞いてみてください。この国の学問的ルーツが意外に少数であることに気がつくでしょう。学閥というものの原因もみえてくるかもしれません。私自身の場合でも、大学院時代の指導教授の先生の先生はもう外国の物理化学者になってしまうらしいのです。

 なるほど、面白いです。世界最古の大学と言われるボローニャ大学は創立1088だそうです。
第8条 論文を書こう
 論文をアクセプトするかどうかを審査するレフェリーの話の中に出てきたジョーク?いや、実話なのかなぁ。

 10年以上も前のことですが、ある高名な微生物学者は自信作をNatureに投稿しました。しばらくして、オフィスにNatureから封筒が届きました。もう返事がきたのかと思って開けてみると、編集部からの依頼の手紙に同封の投稿論文を審査して欲しいとあります。そこで、その投稿論文をみると「なんと!」ついこのあいだ自分が投稿した論文そのものが入っていたのです。「そこでどうしたと思います?」、とこの微生物学者は彼の話に聞き入っている数人の聴衆を見回しました。そのうちの一人である私は、「丁重な手紙をつけて論文を返送したのか」と推測しました。ところがこの温顔で紳士的に見える微生物学者は、こういったものです。その論文の素晴らしい箇所をいくつか列挙して、「Natureにふさわしい論文なので、直ちに公表すべきであり、私がNews&Viewsで解説記事を書いてもよい」との返事を書いたというのです。「それで、結果はどうでした?」と誰かが聞くと、「論文はすぐにアクセプトされたけど、解説記事の依頼はなかった」そうです。改訂(revision)を要求されなかったので、彼のレフェリーとしてのコメントがアクセプトの決定に取り入れられたかどうかは不明だったとこの微生物学者はニコニコしながらいってました。レフェリーの一人が自分に当たるような「幸運」は、宝くじに当たるような確率でしょうが、現実に起こりうるらしいのです。

 すごいね、ホントに実話なのかなぁ。
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theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

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 進化生物学を学ぶアマチュアです。本業は数学教師です。ほとんど自己満足の日記と化してますが、コメントどんどん下さい。質問・議論・アドバイスも歓迎です。

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