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「科学の目、科学のこころ 」

科学の目、科学のこころ (岩波新書)科学の目、科学のこころ (岩波新書)
(1999/07)
長谷川 真理子

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 進化生物学会会長長谷川真理子史のエッセイ
・コンコルドの誤り
・ハンディキャップの原理
・進化的軍拡競争
・サイエンティフィック・リテラシー
・ハロー、ドリー!
・ピルトダウンのいかさま
・ミツバチの労働

・サイエンティフィック・リテラシー

先日、わが大学の法学部学生に、「水力発電ではどのようにして電気を発生させるか」という質問をしたところ、「水を水素と酸素に分けるときに出る熱を利用する」などという突拍子もない答えが続出したが、中に、「そんなことは知らなくてもよい」という答えがあった。これは問題である。
 従来は、人間の築き上げてきた知識の体系には、大きく分けて人文・社会・自然の三つの分野があり、そのそれぞれについての知識を得るために、この三分野を習得するのだということであった。しかし、現代のサイエンティフィック・リテラシーには、それ以上に求められているものがあるはずだ。私たちの日常生活のすみずみまでに科学技術が入り込んできた結果、誰もが、ある程度科学について知らなければ、いろいろな事態に対して個人で正当な判断を下すことができない時代になってしまったのである。
 たとえば、医療におけるインフォームド・コンセントの問題、せっかく患者の人権を尊重し、自らの治療に関する自己決定の機会を与えようとしても、患者自身に、科学的にものを考える態度がなければ始まらない。個々の事実はその時教わればよいが、基本的な科学の方法に慣れていなければならない。また、環境にやさしい商品を選ぼうとしても、何に注意し、何を信用してよいのか、情報を整理し、情報の価値を判断し、複数の可能性を査定するなどの思考方法が必要である。

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theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

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 進化生物学を学ぶアマチュアです。本業は数学教師です。ほとんど自己満足の日記と化してますが、コメントどんどん下さい。質問・議論・アドバイスも歓迎です。

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