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「進化学の世界-ダーウィンから最先端の研究まで-」

 東大駒場博物館で「進化学の世界-ダーウィンから最先端の研究まで-」という展示をやっていて、トークギャラリーというのに参加してきました。いや、お話を聞いてきました。

9月 6日(土)は、土畑重人(東京大学大学院総合文化研究科)さんによる「昆虫の社会性の進化」
 彼の研究しているアミメアリについてのお話でした。
 基本的な進化・適応・自然淘汰などの分かりやすい説明の後に、突然変異個体の話がありました。アミメアリは集団で卵を産み集団で育てるそうなのですが、突然変異で大型の個体が生まれ、それは子育てをしないのだそうです。その大型個体はたくさん卵を産むので集団内での競争では勝ちやすい、つまり集団内で大型個体は増える、のですがその大型個体を含む集団では全体としては適応度が低くなってしまい、集団間競争では淘汰されやすいということです。あぁ、そうか、2重に淘汰圧がかかるんだなと思った。そこで、ギャラリーに質問が飛びました。「このように集団内に起こった突然変異が集団全体を不利にしてしまうような例が人間の身体にも起こります、なんだと思いますか?」(確か、こんな感じだったと思う。)誰も発言しないので、一番前に座っていたのもあり、少し自身なさげに「癌ですか・・・?」と言ったら、正解だったので嬉しかった。(笑)
 大体はどこかで読んだ事のある内容だったのでほとんど全て理解する事が出来た。1つ面白かったのは、「個体が集まって集団を作るのと同じように、細胞が集まって個体を作っていると。生物は別の階層でも同じような仕組みで動いているんですね。」という説明だ。体細胞がワーカーで、生殖細胞は女王というわけだ、なるほど面白い。
 やっぱり本を読むのと話を聞くのでは違いますね。専門家の話を聞くのは非常に面白い。

9月13日(土)は、嶋田正和(東京大学大学院総合文化研究科)先生による「息子・娘を産み分ける寄生蜂:ゲーム理論で解く進化学」
 ゲーム理論について。
 また今回も、基本的な用語と概念の説明から入り、徐々に専門的な内容になっていった。今回の方が少しレベルが高かったかな。ゲーム理論というものがあって、それが生物学・進化学にも応用されているんですよ、というのが趣旨。いくつかの事例を挙げて分かりやすく説明していたが、当然のことながら数学的背景やそのモデルの中身までは触れなかった。寄生ハチの性比理論の例があったが、どこかで読んでいたので理解出来た。4つ目の事例だっったかな、あるモデルで計算しても観察値と合わなかったので、更にその生物について調べ、新たに確認出来た性質をモデルに取り込み計算し直すと、観察値に近い値が出たという話があって、なるほどそうやって研究を進めていくんだなと思った。

 なかなかこういうのも面白かったので、機会が有ればまた参加したい。 
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theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

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 進化生物学を学ぶアマチュアです。本業は数学教師です。ほとんど自己満足の日記と化してますが、コメントどんどん下さい。質問・議論・アドバイスも歓迎です。

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