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「セックスはなぜ楽しいか」

セックスはなぜ楽しいか (サイエンス・マスターズ)セックスはなぜ楽しいか (サイエンス・マスターズ)
(1999/04)
ジャレド ダイアモンド

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ノート
4300種の哺乳類
DNAの違い
 ヒト:チンパンジー 1.6%
    ボノボ 1.6%
    ゴリラ 2.3%
    オランウータン 3.6%
・直立二足歩行や大型の脳と並んで、閉経や娯楽のためのセックスが重要な要因となり、人間は火を使い始め言語や芸術や書字を発展させたのではないか。
・進化は以前に起きた進化の歴史によって厳しく制約を受ける。
 カンガルーの雄には袋がない。
 クラインフェルター症候群:XXY(最も男らしい特徴を備える)
 ターナー症候群:X(最も女らしい)XXXもある
 精巣→テストステロン
  ミュラー管→子宮・卵管・膣
  ウォルフ管→精嚢・精管・精巣上体
 摩乳:ホルモンの循環が刺激となって新生児から父が分泌される現象

 種間比較法

68

排卵のサインなし
32

わずかなサイン

18

誇示

18

一夫一妻制

11

大部分のヒト、マーモセット、

ヨザル

10

1

ハーレム型

23

一部のヒト、ラングール

ゴリラ

乱婚型

34

ベルベットモンキー 

チンパンジー

14

性的シグナル:一方の性にのみ現れる形質で、配偶する可能性のある異性を惹きつけたり、同性のライバル達に見せつけるシグナルとして用いられるもの。
フィッシャーのランナウェイモデル
ザハヴィのハンディキャップ理論
「正直さの宣伝」アストリッド・コドリック=ブラウンとジェームズ・ブラウン
 
 ヒトのセックスが他の類人猿とどう違っていて、なぜそうなっているのかを適応論的アプローチで述べた本。いずれまとめて読もうと思っているダーウィン医学に通ずる内容だと思った。書名と同タイトルの4章で、ヒトのメスでは本人にもオスにも排卵が分からないことの説明で用いられていた種間比較法がためになった。
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theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

「銃・病原菌・鉄」

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
(2000/09)
ジャレド ダイアモンド

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 ヨーロッパ、アジア、アフリカ、南北アメリカ、オーストラリア。それぞれの地で、人類はきわめて多様な社会を作り上げてきた。高度な工業化社会もあれば、伝統的な農耕牧畜生活を営む人びともいる。数千年にわたって狩猟採集生活を続ける人びともいる。なぜ人類社会はこれほど異なった発展の道筋をたどったのか。世界の地域間の格差を生み出したものの正体とは何か。
 この壮大な謎を、1万3000年前からの人類史をたどりつつ、分子生物学や進化生物学、生物地理学、考古学、文化人類学などの最新の研究成果をもとに解き明かしていく。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
(2000/09)
ジャレド ダイアモンド

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 ある社会が他の社会と衝突し、勝者が敗者を征服して取り込む、あるいは消滅させていく。人類史の過程において何度も繰り返されてきたことである。これによって歴史は大きく動き、世界地図における民族の分布が塗り替えられていった。
 その勝敗を決めた要因とは何か。それはたんに銃器や金属製の武器の有無だけではなかった。政治形態、戦闘要員を支える社会基盤、戦闘用の馬の存在、情報の伝達と保持のための文字分化の存在、さらには、その社会が持つ病原菌も大きく影響していたのである。
 人類史を動かしたさまざまな要因を詳細に分析し、東アジア・太平洋域・オセアニア・新旧大陸の衝突・アフリカ大陸それぞれについて具体的に検証していく。


 久々に非常に面白い本を読んだ。


 ヤリという名のニューギニア人がダイアモンド博士に何気なくこう問いかけた。
「欧米人達は様々な物資をニューギニアに持ってきたが、ニューギニア人達はそうした物資を何も作り出さなかった。その差はどこから生まれたのか。」

 世界のある地域には工業化が進み、多用な物質文明を発展させた人口の稠密な社会があり、別の地域には多様な物資をほとんど持たずに伝統的な生活を続けている社会がある。こん、当たり前のように思われがちな事実についての素朴な疑問に対し、著者は明快な答えを返す事が出来なかった。
 それから25年後、人類社会の歴史が大陸ごとに異なる経路をたどった要因と、それらの要因の因果の連鎖を地球規模で科学的に究明し、新しい人類史観を示すものとして本書を著した。博士の答えを要約するとこうなる。

 今から1万3000年前、最終氷河期が終わった時点では、人類は世界各地でみな似たり寄ったりの狩猟採集生活をしていた。その後、各大陸で歴史はそれぞれに異なった経路をたどっていく。大陸ごとの差異が生じ、やがてその格差が大きく広がっていった。そして16世紀には、南アメリカ大陸のインカ帝国をユーラシア大陸からやってきたスペイン人が征服するまでになった。なぜスペイン人がインカを征服したのであって、インカ人がヨーロッパを征服したのではなかったのか。その直接の要因は、スペイン人が持ってきた「銃・病原菌・鉄」であった。
 では、なぜ、スペイン人はそれを持っていて、インカ人は持てなかったのか。ユーラシア大陸では早くから狩猟採集から農耕へと移行した。このことが、優れた武器や技術、発達した政治機構を生んだ。
 では、なぜユーラシア大陸ではそのような発達を遂げることができたのか。ユーラシア大陸は東西に長く、アメリカ大陸は南北に長い。東西に延びている場合には、野生種の栽培化や家畜化の際にスムーズに技術が伝わるが、南北に延びている場合には気候が異なってくるので、その伝達が遅くなってしまう。そのことにより、ユーラシア大陸では狩猟採集から農耕への移行がスムーズかつ速やかに行われ、アメリカではそうはいかなかった。 また、ユーラシア大陸には人間が家畜化するのに適した大型哺乳類が多く生息していたが、アメリカでは既に絶滅してしまっていたから、家畜を飼うということが出来なかったため、家畜と長く接することにより、ヨーロッパ人は病原菌に対する免疫を持っていた。

 おおまかに書くと、こんな感じです。著者は進化生物学者で、論の進め方に慣れていたので分かりやすかった。納得いくまで、なぜ、それはなぜ、とトコトン突き詰めてくれるので面白かった。生物学で言うところの「究極要因」は歴史などでも当てはめられるんだというのを初めて体験した。学生時代に学んだ歴史は全く毛並みが違っていて退屈なものだったけど、このような歴史へのアプローチならもっと勉強してみたいとも思った。

theme : 歴史
genre : 学問・文化・芸術

「攻撃」

攻撃―悪の自然誌攻撃―悪の自然誌
(1985/05)
コンラート・ローレンツ日高 敏隆

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ノート
第1章
第2章

わたしたちはダーウィン自身よりもいっそう固く信じており、

 →そんなことはない、認識不足

「何のためか」という問いは、種を保つ働きは何かを尋ねるのと同じ事なのである。

 →現在ではそうは考えられていない。
「種の保存」という表現
p27,/p43,p46,p50-1,p52,p53,p54,p64,p66,p67,p68,p70,p71,p73,p75,p77,p79,/p80,p81,/p122,p124,p125,p147,p155,p159,p168,p199,p200,p218
 →ヘレナ・クローニンも言っていたが、ローレンツはこの語を使いすぎ。「種の保存」のため=適応的である、という程度の意味で使っている場面も多いように感じた。当時は解かれていなかったのだろうが、現代風に言えば、それがESSであるから、という意味になる部分もあった。

生存競争
進化競争→軍拡競争
ディンゴの話
同種内での攻撃=本来の狭い意味での攻撃
大きな魚の鱗を食べる魚と掃除魚であるホンソメワケベラの話→ドーキンス「だまし」
性淘汰:最良の、最強の者を生殖のために選択する
トナカイは角の根本に近い幅広い枝でもって雪をかくことを「学んだ」
順位制:高等な動物の組織だった社会生活が発達するために、それなしではすまされない秩序の原則
チンパンジーの学習の話
(p76)種の内部の攻撃は、~~
行動心理学では「転位運動」=「新定位運動」 ティンバーゲンは「再定位運動」
遺伝的変化と淘汰とが、~確かめてみるのだ。→シミュレーションのようで、ESS理論に似ていなくもない。
儀式化:
(ハックスリー):ある動作が、系統発生の経過を辿るうちに、もともとあった本来の機能を失って、単に「象徴的」な儀式になること。
(ローレンツ):いくつかの刺激によって引き起こされる可変的なある行動様式のかたちをまねたひとつの新しい本能動作が生じること。
(p112)塩を3つまみ左肩へ振る
敬虔なユダヤ教徒や回教徒は豚肉を忌み嫌うが、その立法者たちが恐るべき旋毛虫の危険があることを見抜いてきびしく禁止することになったのだとは意識していない。
第6章

「生殖衝動」 本能の研究者達の中にも残念ながらそういう人は多いのだが、そういう言葉でもって当の過程を説明したのだと信じ込んではいけない。そういう種類の呼び名に応じる概念は「真空の力」「フロジストン(燃素)」といった名の概念と何らことなるところがない。これらは過程の呼び名に過ぎないのに、「過程の説明」までも含んでいるかのようなふりをして人をだますのだ。」とジョン・デューイは手厳しい言い方をしている。

 →自身の「種の保存」の使い方にも当てはめられる。
アメリカの正統的行動主義者:動物を直接に観察することを研究方法から閉め出そうと真面目に試みている一派
衝動の四天王:空腹、愛、逃走、攻撃
鳥類や爬虫類があくびをしないということは、分類学上重要な事実の1つ
ひっくるめて「母性本能」とか「育児衝動」とか呼ばれるようなものが、実際には存在しないことは明らかである。
ハエの実験(エーリヒ・ホルスト)群の1匹を手術により前脳を取り除く
群の団結と種内攻撃性とは互いに完全には排除し合うものではない。
自然界には種を維持する目的にぴったりとかなったものだけが存在しているのではない。種の存立を危うくするほど目的に反していないものは、みな存在しているのだ。


 正直、最後の2割位は飽きてしまい、速読に切り替えてしまった。

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

「性選択と利他行動」

性選択と利他行動―クジャクとアリの進化論性選択と利他行動―クジャクとアリの進化論
(1994/07)
ヘレナ クローニン

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ノート


第1章
 ホイッグ史観:過去というものは現在の輝かしい勝利へ向かっての必然的な歩みであったとする。
第2章
 これと似たようなシステム
  ・自己制御的な機械
  ・互いに関連のない偶然の要素が集まって高次の秩序を作り出す「見えざる手」などのような考え
 生物の分類学→生物は全能の設計者の優美な職人芸というよりは、熱心な日曜大工の下手くそな作品に近い。
第3章
 延長された表現型
 遺伝子中心の見方:個体中心の見方は非常によい近似であったので、これまで成功をおさめてきた。
現代ダーウィン理論にとって、適応に損失は付き物だが、古典的ダーウィン理論では付帯条項だった。
ダーウィン「目のことを考えると寒気がするほどだった。」
適応についての最も重要な質問
「それはどんな利益をもたらすか」→「それは進化的に安定か」
ドーキンス(BWM):なぜサソリは反撃するのか?そうすれば自分の包括適応度が上がるからではない。包括適応度は上がらないのだ。サソリは・・・反撃がESSだから反撃するのだ。
スミスの進化のゲーム理論:ある特定の表現型の適応度が集団中のその表現型の頻度に依存しているときの表現型レベルの進化について考える方法。
エルンスト・マイヤー(米)「進化学者の間に、多様性(種分化)と適応(系統進化)のどちらを一番の興味とするかによって本質的な違いが存在することは見過ごされがちである。」
第4章
 マイヤーの創造者原理:特定の遺伝子型が偶然地理的に隔離されることにより新しい生物の集団が形成される。
アロメトリー:
プレイヨメトリー:表現型の「意図しない」副次的効果
 適応論者であったウォレスは、どのようなときに適応的説明をするべきかという質問に関心を持っていた。

第5章
 ダーウィン「クジャクの尾羽を見るたびに気分が悪くなる。」
・一夫一妻の種では、メスの選り好みがどうやって選択圧となれるでしょうか?
 ダーウィンの答:繁殖の開始の早さと成功度には関連がある。
 フィッシャーの指摘:繁殖を早く開始しようとする傾向は遺伝的に決められたものではない。→ダーウィンの説明は可能
第6章
 安定性選択:平均的なタイプを有利とさせる選択
 ウォレス:性選択を否定し、自然選択で説明しようとした。
 ダーウィン:自然選択は、両生に遺伝するものを伴性遺伝に変える力はない。→ウォレスの言う、保護と認識のための選択は働かない。
ダーウィニズム
 遺伝と発生の制約がもたらす影響に重きを置く一派
 選択の驚くべき力に重きを置く一派
第7章
 動物に審美眼の力があるのか
  ウォレス:ない。(美的センスは人間だけ)
  ダーウィン:識別能力と好みはある。(ヒトと動物は段階的)
第8章
 ダーウィンはコストについて取り上げなかった。
ダーウィン:「美しさのためだけの美しさ」
ウォレス:「可愛いだけの尾ではない」
現代の研究成果:「指標」「利益の葛藤」「進化的軍拡競争」
ザハヴィのハンディキャップ理論
 メスが鋭い目で見ているのに、不正確な宣伝をすることは進化的に安定ではない。
 偽物を作るのが難しいような重荷が進化する。
ダーウィンの審美眼説は、雄の装飾を説明できますがメスの選り好みを説明しない。
ウォレスの効用論説は、雌の選り好みを説明出来るが、雄に特有の派手な装飾を説明できない。
第9章
「相関関係は因果関係ではない」
「nのインフレ」100種のデータを調べても、それらが共通の祖先から由来するかも知れないので、ある形質が進化的に独立に生じた回数を数えなければならない。(Ridkey 1983)
 種間比較 ⇔ 種内の相関
第10章
 「最も美しいものの増加」
 the survivai of the fittest/luckiest/sickest

第11章
チスイコウモリの吐き戻し:長い間同じ巣穴を利用する
利他行動
 血縁選択
 互恵的利他行動
 ハンディキャップ理論
 操作
ブルース効果:雄のネズミが、他の雄によって受精された雌の卵の着床を防ぎ、早急に雌の発情を回復させることにより、自分自身と交尾させるようにすること。
・操作ということによって、私たちはついに、自ら進んでではないけれども本当の意味での利他行動を発見した。
  遺伝子           助ける相手
 血縁選択          近縁者の中にある自分のコピー
 ハンディキャップ理論    自分自身
 互恵的利他行動       自分自身
 拡張表現型による操作    自分自身
第12章
 経済学におけるレッセフェールの考えが、ダーウィンを非妥協的な厳しい自然観に駆り立てた。
「集団のための利益」論が、利他行動を見えにくくした。(群選択)
フィッシャーとホールデンは荒っぽくではあったにせよ、1930年代にはもう行くべき道を示していた。
ライトの「集団間選択」は混乱を招いた。
選択の単位は複製子で、個体は適応の単位である。
第13章
不妊のワーカーはどんな利益を得ているか。→「集団の利益」
ダーウィンは好まれる野菜や霜降りの牛肉の例で、血縁選択に近いことを説明している。(1)不妊虫が自分では繁殖しないとしても、彼らの形質は他個体によって再生産される。
(2)不妊虫の形質は、繁殖虫の繁殖成功に影響を与えるので、不妊形質を潜伏させている繁殖虫を通して、不妊虫の形質にも選択が働ける。
現代の知識を持ってすれば、社会性昆虫の問題に認識においても、古典的ダーウィン理論は、ダーウィンを越えることが出来なかったことが分かる
第14章
 ローレンツは一貫して、自然選択は「種の利益」のために働くと語っているが、彼が本当に何を言いたいのかは、明らかではありません。ときには個体の利益以上のなにものも意味していないように思われることもある。ローレンツのダーウィン理論はあまりにも混乱している。もっとも屈託のない「種の利益」信奉者である。
第15章
利他行動(自己犠牲)についてのダーウィンの考え
 仲間に対して忠誠で、自己犠牲の強い個体はその性質を受け継ぐ子を残さずに死ぬことがしばしばあるだろうから、そのような形質が自然選択を通じて増加することはほとんど不可能であろう。
→それに対する説明
(1)相互利他主義
(2)集団のための自己犠牲は、集団間競争に有利なので進化し得る。
 人間性についてダーウィンは、今日のようにホモセクシュアルや離婚率の比較、社会階級、攻撃的な遭遇、家族関係などの事例を調べるのではなく、もっと感情に、つまり愛と憎しみ、嫉妬、寛容さ、誇りと恥、遺恨、感謝、同情と意地悪の感情に興味をそそられていた。
・どんな遺伝子も、その唯一の表現型効果などというものは存在しない。
例:もし、ホモセクシュアルの遺伝子があるとしたら、更新世の環境ではまったく違う表現型効果を持っていたのかもしれない。
・条件がいろいろ変わっても、それとは関係なく常に同じように現れる人間行動のパターンはあるか。
ダーウィン「どの人種の人間においても、微笑みによるよい感情の表現は同じであるようだ。」
アイブル=アイベスフェルト:生まれつき盲目で、真似るべき微笑みを一度も見たことがない子どもでもあてはまる。
・ダーウィン論者が語るべきは、行動ではなく規則(炎に飛び込む蛾の例)
前適応:どんな適応にも「意図しなかった」性質が伴います。それらは、最初に出現したときには何の有効な目的もないでしょう。しかしあとになって、それらが何か適当な役にたつことが生じてくれば、自然選択はそれを使用に供するでしょう。その元の適応を前適応という。
ウォレス:自然選択の擁護者で超適応論者であったが、人間の道徳感情についてだけは心霊的なものに頼っていた。
ハックスレー:人類の道徳は文化的進化のみの結果であり、自然選択の支配に対する闘い、つまり自然の成り行きに対して意識的に懸命に介入したことの結果であると信じられるようになった。(群選択的)
スペンサー:道徳はヒトに特有のものではあるが、それでも生物進化の産物である。(ウォレスやハクスレーよりもダーウィン的)しかし、その進化的力については、自然選択を除外し、獲得形質の遺伝に頼った。
第16章
 現代のダーウィン理論では、1つの種があるところで自然選択がそれを2つに分けるような力を働かせるとは考えていない。種分化はたぶんに偶然の出来事で、集団が2つに割れるのはたまたま地理的な具合がそうであったなどの、単なる偶然によると考えています。自然選択がそこに入り込んでくるとしても、それは最終段階でおおかたできあがってしまっているものに最後の仕上げを加えるくらいのことです。
遺伝的浮動:ある世代の遺伝子がその前の遺伝子のランダムサンプリングの上に自然選択が働いて選ばれているのではなく、サンプリングエラーによって選ばれるもの。
異所的種分化:地理的隔壁が決定的な役割を果たす種分化⇔同所的 ex.染色体倍加、食性の変化 ※超所的(半地理的、半同所的、平衡所的)
雑種ブレイクダウン:雑種である子は繁殖力があるが、その子は不妊であること。
配偶の好みが隔離機構として働くように自然選択がそれを強化していくという現代的な考え。
ウォレス効果:繁殖隔離に対する選択のプロセス

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

「人イヌにあう」

人イヌにあう (至誠堂選書 1)人イヌにあう (至誠堂選書 1)
(1966/07)
コンラート・ローレンツ

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 ヒトとイヌとの関わりを考える本。
 基本的には彼の今まで出会ってきたイヌたちのエピソードを紹介しながら行動学について述べている。非常に面白かったのは、冒頭の「事の起こりは」

 平原のたけの高い草をかき分けて、人間の小集団がすすんでいく、衣服をまとわぬ、未開の群れが。彼らはたしかにわれわれと同じく人類であり、体のつくりは今日の人間とほとんど違わない。骨の穂先をつけたやりを手にし、ある者は弓と矢さえ持っているが、その身のこなしは、今日のもっとも未開の部族からさえほど遠く、現代の観察者からみたら動物の特性と思えるようなしぐさもみられた。・・・・・・・・・・・・中略・・・・・・・

 とまぁ、こんな具合の書き出しで物語り風に、ヒトとイヌとの出会いを描いている。突拍子もない感じではなく、十分あり得るシナリオだと思った。

 この本読んでまたイヌを飼いたくなった。前はポメラニアンを飼っていたが、今は天国にいる。今度は自分と体力的に見合う、いや、おそらく実際の身体能力では負けてしまう様なやつがを飼いたい。一緒に山を歩き、川下りをしたい。実際に飼うことはなくても、犬種を考え、キャンプに行ったことを想像するだけで楽しい。

theme : わんことの生活
genre : ペット

動物行動の映像データベース

動物行動の映像データベース

 このサイト、すごいです。いろんな生物の動画が、何百件と登録されています。

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

進化生態情報学

 佐倉統先生による東大学際情報学府での講義

 結構長いので、見るのに時間がかかってしまった。院生向けの授業なのかな、いろんな学部の子がいるみたい。初めはなんだかぎこちない感じだけど徐々にうち解けていく感じが、一緒に授業受けてる気がしてなんだか懐かしかった。w

 内容的には、進化学の話のレベルはあまり高くなく、ほとんど聞いた事のあるものだった。やはりドーキンスの引用が多い印象がある。ただし、横道にそれたときの話や、具体例として出される様々な説明は興味深く聞く事が出来た。さすが学際を自称する先生だけある。

 本は面白くなかったけど、授業はなかなか面白かったです。
「進化論の挑戦」
「進化論という考え方」

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

セントラルドグマ

 DNAは表現型の支配者であって、環境からDNAへの情報の流れはあり得ない。という分子生物学の概念。

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

遺伝子

G・C・ウィリアムズによる定義
 自然淘汰の単位として役立つだけの長い世代にわたって続きうる染色体物質の一部

ドーキンスによる定義
1.自然淘汰の単位として役立つだけの長い世代にわたって続きうる染色体物質の一部
2.潜在的に長命・多産性・・複製の正確さという特質を持っている最大の単位
3.十分に存続しうる程には短く、自然淘汰の意味のある単位として働きうるほど十分に長い染色体の一片

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genre : 学問・文化・芸術

赤の女王仮説

 『鏡の国のアリス』に、登場人物である"赤の女王"の「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」という台詞がある。そこから、生物が生き残るためには進化し続けなければならないことの比喩として用いられている。
 具体的には2つのことを指している。

1.性は寄生者から逃れるための手段であるとする説。寄生者は宿主よりも体のサイズが小さく、世代時間も短いので速く進化するから、宿主は有性生殖によりランダムに変化するのが有利になる。

2.競争関係にある2つの種が、お互いに有利になるようにどんどん進化してゆくことを「軍拡競争」と比喩するが、その競争は止まることがないとする説。

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

親による保護投資

 ある子供に対する親の投資のうち、その子供の生存確率(それゆえ繁殖の成功確率)を増加させ、その際同時に他の子供に対する親の投資能力を犠牲にさせるようなあらゆるもの。

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genre : 学問・文化・芸術

DNA分子

 ヌクレオチドとよばれる小形分子を構成単位とする長い鎖。自らの複製を作り、タンパク質の製造を間接的に支配するという2つの働きがある。

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

集団遺伝学

 ダーウィン理論とメンデル理論を融合した学問。ひとつの個体の中に生じた突然変異が、生物集団の中でどのように広がり蓄積されて集団の性質になるかを統計的手法で追求する。一個体で見れば形質Aから形質Bに離散的に変化するとしても、遺伝子プールという集団で見た場合は、Aの頻度とBの頻度が連続的に変化してゆくというのが進化のプロセスであるから、メンデル的突然変異も、集団レベルの進化ではダーウィン的な振る舞いをする。例えば、生存に都合のよい小さな突然変異は、自然淘汰によって集団に蓄積していき、集団の新しい性質となる。

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

半致死遺伝子

 ある程度衰弱させる効果を持っており、他の原因による死をいっそう確実にする遺伝子。繁殖の時期を過ぎてからはたらく致死遺伝子は淘汰されないことに注意。

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

致死遺伝子

 持ち主を死なせる遺伝子。繁殖の時期を過ぎてからはたらく致死遺伝子は淘汰されないことに注意。

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

延長された表現型の中心定理

 動物の行動はそれらの遺伝子がその行動を行っている当の動物たちの体の内部にたまたまあってもなくても、その行動の「ための」遺伝子の生存を最も最大にする傾向を持つ。

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

摩乳

 ホルモンの循環が刺激となって新生児から乳が分泌される現象。

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

ブルース効果

 雄のネズミが他のオスによって受精されたメスの卵の着床を防ぎ、早急にメスの発情を回復させることにより、自分自身と交尾させるようにすること。

theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

プロフィール

AmateurD

Author:AmateurD
 進化生物学を学ぶアマチュアです。本業は数学教師です。ほとんど自己満足の日記と化してますが、コメントどんどん下さい。質問・議論・アドバイスも歓迎です。

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