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カモノハシのゲノム解読

【5月8日 AFP】

 自然界に存在する多種多様な生物の中でも、恐らく最も奇妙な生物といえるカモノハシのゲノム(全遺伝情報)解読結果が7日、発表された。

 さまざまな動物の特徴をあわせ持ったかのようなカモノハシだが、今回の研究結果によれば、遺伝子上は鳥、は虫類、泌乳(ひつにゅう)動物などの寄せ集めだという。
 
 研究チームは数年かけて、カモノハシの1万8500個の遺伝子に含まれる22億塩基対のゲノムを解読した。その結果、生物学者にとって「十分に満足のいく」結果が得られたとしている。

 英オックスフォード大学(Oxford University)のクリス・ポンティング(Chris Ponting)教授は「カモノハシは、ヒトなどのほ乳類がどのように誕生したかを解明する課程での『ミッシング・リンク(失われた環)』だ」と説明。「ほ乳類が卵から生まれ、母乳を飲んで育っていた時代へわれわれを導くチケットなのだ」と述べ、カモノハシのゲノム解読の重要性を強調した。

■卵を産みクチバシや水かきを持つ、ほ乳類

 カモノハシはオーストラリア東部からタスマニア(Tasmania)に生息する。厚い体毛に覆われた半水生の動物で、およそ1億7000万年前に、ヒトとの共通祖先から分かれたと考えられている。

 母乳を出すことからほ乳類に分類されるが、卵を産む卵生動物では虫類の性質も持ち合わせる。乳首がないため、雌は授乳の際に腹部の皮膚から母乳を分泌する。また雄には後肢にはへびの牙のような蹴爪があり、ここからは毒が分泌される。

 一方、ラテン語の学名「Ornithorhynchus anatinus」が示すように、足の水かきやアヒルのようなくちばしといった鳥類の性質も持つ。そのほか、ヒトには2つしかない性別を決定する染色体がカモノハシには10個もあるという。

 カモノハシは目や耳、鼻の穴を閉じることができ、さらに水中ではくちばしの中にある器官を使って、獲物の筋肉の収縮で発生する磁場を感知することもできるという。

 研究チームの1人、米ワシントン大学(University of Washington)のリチャード・ウィルソン(Richard Wilson)教授は「カモノハシのゲノムと他のほ乳類のゲノムを比較すれば、進化の過程でも変わることなく保存されてきた遺伝子の研究が可能になるだろう」と話している。

 この研究で使用されたゲノムは、豪ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の「グレニー(Glennie)」と名付けられた雌のカモノハシのもので、www.ncbi.nih.gov/Genbankで閲覧することができる。(c)AFP/Marlowe Hood


カモノハシ


 カモノハシの単孔類という分類名にちて調べてみたら、単孔って、肛門・尿道・生殖孔が1つになっているという意味だそうだ。しかも、知らなかった(考えた事なかった)が、軟骨魚類、両生類、爬虫類、鳥類もすべて単孔なんだそうな。
 始祖鳥なんか見ても思うけど、分類学や系統学なんかも面白いと思う。
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theme : 生物学、生態学
genre : 学問・文化・芸術

ダイオウイカ

【Technobahn 2008/4/30 00:31】

 ニュージーランド国立博物館を中心する研究グループの手によって昨年、捕獲された史上最大級のダイオウイカの解剖調査が実施されることとなった。

 ダイオウイカは既に冷凍保存庫から出されて解凍プロセスに移されており、解凍が完了次第、解剖やDNA調査などの詳細な調査が実施される見通しだ。

 今回、解凍され解剖されることが決まったダイオウイカは昨年、ニュージーランドの漁師が捕獲に成功した個体。体長7.92メートル、重量494キロで、研究グループでは捕獲されたダイオウイカの個体としては史上最大のものでないかと見ている。

 ダイオウイカは19世紀までは伝説上の生き物と考えれられてきたが、20世紀になってから浜辺に打ち上げられた死体が発見されるに至って実在が確認。その後、マッコウクジラに付いたダイオウイカのものと見られる吸盤の調査で大きなものになると体長12~14メートルにも達することが判ってきた。

 死後腐敗が進むことなしに完全な形で見つかった個体は極めて少なく、設備の整った研究施設で解剖調査が行われたことはこれまでになかった。

 画像は昨年2月にこのダイオウイカが捕獲された際に撮影された映像


ダイオウイカ1

【Technobahn 2008/4/30 21:10】

 ニュージーランド国立博物館を中心する研究グループは30日、昨年、捕獲されたダイオウイカの初期調査により、このダイオウイカは直径28センチの眼球を持っていたことを明らかにした。

 調査に参加しているオークランド大学のスチーブ・オシェア(Steve O'Shea)博士は「疑いようも無く、地球上の全動物の中でもっとも大きな眼球であるに違いない」とした上で「2003年に私がダイオウイカは体重が500キロに達するものもあるとする説を発表した時は、笑いものにされ、誰一人として私の言うことを信じてもらえなかったが、これで私の言っていることが本当のことだということが判ってもらえたと思う」と述べている。

 解剖中のダイオウイカは昨年2月、ニュージーランドの漁師が捕獲に成功した個体。体長7.92メートル、重量494キロで、これまでに捕獲されたダイオウイカの個体としては史上最大のものでないかと見られている。

 死後腐敗が進むことなしに完全な形で見つかった個体は極めて少なく、ダイオウイカがこれほど巨大な眼球を持っていることは今回の解剖調査によって初めて明らかとなったものとなる。

 画像は昨年2月にこのダイオウイカが捕獲された際に撮影された映像


ダイオウイカ2



 1枚目の写真の赤い2つのブイ?の横の黒い影は人間です。どんだけ大きいんだ・・・。眼球約30cmってすごいな・・・。どうしてこんなに大きく進化したんだろう。

theme : まぢかよ!?
genre : ニュース

温暖化のスピード、生物追いつけぬ


「温暖化のスピード、生物追いつけぬ」千葉のシンポ閉幕

 生態系や気候の変動を話し合うため、千葉市内で開かれていたシンポジウム「地球温暖化と生物多様性」は2日目の9日、「温暖化のスピードは生物が変化に適応できないほど速い」などとする見解を示し、今月14日からの「気候変動、クリーンエネルギー及び持続可能な開発に関する閣僚対話」(G20対話)の成果に期待するアピールを発表して閉幕した。

 この日は各国の専門家が気候変動による生態系への影響や対策を発表した。

 NGO「ネパールナショナルトラスト」のシダルタ・バジュラチャルヤ事務局長はヒマラヤの平均気温が過去20年で1~2度上昇していることを取り上げ、「高温域で生きられないカバの木が標高の高い地域に追いやられ、山岳部に生息するユキヒョウも生存を脅かされている」と説明。土で作った伝統的な住居が、従来は見られなかった豪雨で崩れてしまうため、トタン屋根が広がり始めているといった現状も明らかにした。

 「環境と開発に関するドイツNGOフォーラム」のユルゲン・マイヤー代表は、ドイツで急拡大する再生可能エネルギーについて報告。2007年までの2年間に、ドイツでは風力や太陽光発電に代表される関連産業の輸出額が2倍に拡大したことを強調したうえで、「気候変動は生物多様性への最大の脅威」として、7月の北海道洞爺湖サミットでの日本のリーダーシップに期待を寄せた。

 今回のシンポは千葉県と同県内のNGOなどが組織する「ちば生物多様性県民会議」などが主催、読売新聞社などが後援した。

(2008年3月9日23時02分 読売新聞)



 過去にも天変地異などによる環境の激変はあり、その際には大量絶滅そしてその後には新種の生物が現れただろう。でも問題はそのスピードで、「生物が変化に適応できない」って言うけどそれってどれくらいの時間なのだろう。まてよ、適応できるならかかる時間を考えられるけど、適応できないって言ってるのか。ただ絶滅していくってことか。まず問題になるのは食料の生産などか、次に疫病など。
 進化学からはどんな考察ができるか、基礎学習の後に考えてみる。

theme : 自然科学
genre : 学問・文化・芸術

ほ乳類の脳生む遺伝情報


 何億年も前に脊椎(せきつい)動物のゲノム(全遺伝情報)の中に入り込んだ特殊な遺伝情報が、哺乳(ほにゅう)類特有の発達した脳を生み出すのに深く関係していることが東工大や理化学研究所などの共同研究でわかった。
レトロポゾン

 外から入り込んだ遺伝情報が、大きな進化を起こす引き金になった可能性を示す初めての証拠で、哺乳類誕生の謎を解明する手がかりとして注目されている。米科学アカデミー紀要に掲載された。

 研究チームは、進化の過程でゲノムに入り込み、その後は抜け落ちずに子孫に伝わる「レトロポゾン」という短い配列の遺伝情報を手がかりに、様々な動物のゲノムを調査。爬虫(はちゅう)類、鳥類、哺乳類に、特定のレトロポゾンが共通に存在し、哺乳類でのみ、脳組織の発達を促す役割を担っていることを突き止めた。

 このレトロポゾンが関係している脳組織は、ねずみのひげやもぐらの鼻先など哺乳類特有の感覚器官に反応する部分で、爬虫類や鳥類にはない構造をしている。レトロポゾンが入り込むことでゲノム上の領域が刺激され、脳組織の位置などを決める遺伝子が活性化されることがわかった。

 化石などから推定して、レトロポゾンは、約4億年前に脊椎動物のゲノムに入り込み、約2億年前に哺乳類の共通祖先の中で、高度な脳を発達させる機能を獲得したと見られている。

 同大大学院生命理工学研究科の岡田典弘教授は「遺伝子の研究では、突然変異の積み重ねなどの小進化に関係する成果は多いが、外から入る遺伝子で、体の構造に大きな変化をもたらすような大進化に関係する成果はなかった。進化の新しい研究手法になる」としている。

(2008年3月5日03時04分 読売新聞)


トランスポゾン

theme : 自然科学
genre : 学問・文化・芸術

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 進化生物学を学ぶアマチュアです。本業は数学教師です。ほとんど自己満足の日記と化してますが、コメントどんどん下さい。質問・議論・アドバイスも歓迎です。

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